お金の相談を受けていると、老後のお金のことを心配している人って意外とたくさんいるんだなぁ~と実感します。
でも、老後の生活においてとっても助けになる「公的年金制度」についてしっかり理解している人って意外と少ないなぁ~というのも実感です。
今回は、「公的年金制度」ってこんなにも安心で、こんなにも役に立つんだよ~ということを、制度の基本的なことから学んでいきたいと思います。
今日のポイント:
老後の強い味方、「公的年金」を理解して、老後の安心を手に入れよう!!
老後を不安に感じている人ってどれくらいいるの?
生命保険文化センターの調べによると、
『老後の生活にどれくらい不安を感じている?』
という質問に対して、
▪非常に不安を感じる
▪不安を感じる
▪少し不安を感じる
と答えた人の割合が、82.2%になるそうです。
その中で、「非常に不安を感じる」と答えた人が17.5%を占めているんです。
不安を感じる原因はたくさんあると思うんですが、老後の不安の場合は、「知らないから不安」が結構大きいんじゃないでしょうか?
知らないから、周りが不安だと言うから不安に感じてしまったり、
知らないから、いくら貯めていても安心できなかったり・・・
この不安を抱えている人たちも、公的年金制度のことをしっかり理解したら、かなり不安はなくなるんじゃないかと思うんです。
今日は3つのポイントで、「こんなに強い味方だよ、公的年金」をお伝えしたいと思います。
私は、公的年金は、「生きていればずっともらえる」終身年金だということが一番のポイントです。
人生100年時代、100歳まで生きたとすれば、65歳から100歳まで35年間、ずっと年金がもらえるわけです。
国民年金で言えば、10年もらえば自分の払った金額よりも、もらった金額の方が多くなるんです。
20歳から60歳まで欠かさず払っていれば・・・まぁ、40年の内には多少の金額の変更はありますが…
総支払額を現在価格で考えたら、
16,520円/月✖12か月✖40年=7,929,600円
令和5年、現在の受給額は1か月あたり66,250円なので、
7,929,600円÷66,250円÷12か月≒10年
75歳以上生きれば払った分の元が取れるんですから、平均寿命を考えれば、多くの人が払った分以上にもらうことができるわけです。
国民年金を払わない手はないですよね。
私が社会人になったばかりのころは、民間の保険会社にも一生もらえる年金がありましたが、今はそんな商品、夢のまた夢。
国民年金を払わずに民間の年金に入るのは、今の時代はナンセンスですね(;・∀・)
日本の年金制度には、
・第1号被保険者
・第2号被保険者
・第3号被保険者
と、3つの種類があることをご存じですか?
第1号被保険者
自営業者・農業者とその家族、学生、無職の人など、
第2号被保険者、第3号被保険者でない人
第2号被保険者
民間会社員や公務員など厚生年金、共済の加入者。厚生年金や共済の加入者であると同時に、国民年金の加入者にもなりますが、改めて納付するわけではなく、加入する制度からまとめて国民年金に拠出(支払い)されます。
第3号被保険者
国民年金の加入者のうち、厚生年金、共済組合に加入している第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者(年収が130万円未満の人)。
保険料は、配偶者が加入している厚生年金や共済組合が一括して負担しますので、個別に納める必要はありません。
※扶養している配偶者がいるかどうかで、厚生年金保険料に変更はありません。
※20歳で結婚して60歳までずっと配偶者の扶養の範囲で働いていたら、公的年金保険料を全く納めず、65歳から基礎年金がもらえるわけです。
年金の種類の内で、60%越えの人が加入している第2号被保険者は、基礎年金と言われる20歳から60歳までの人が義務となっている部分に加えて、厚生年金が受給できます。
※俗にいう2階建て部分
基礎年金の額は一律ですが、厚生年金は、加入していた期間の給与や賞与の額に応じて受け取る年金額が計算されるため、人によってまちまちです。
20歳から60歳の平均年収が500万円だった場合、だいたい年間180万円となります。
基礎年金だけだと795,000円(令和5年価格)ですから、かなり違いますね。
ちなみに、夫婦で妻がずっと扶養の範囲だった場合、二人で年間約260万円
多少働いていたなら、300万円
がっつり働いていれば、360万円くらいになるかもしれませんね。
年間300万円の収入があれば、夫婦2人何とか暮らしていけそうな気がしませんか?
現在、年金は65歳から支給となりますが、
支給時期を75歳まで遅らせることができます。
とは言え、75歳まで繰下げてしまうと、そこまでの収入に困てしまう人も多いと思います。
70歳までなら、退職金を切り崩しながら、何かしらの仕事をすれば生活には困らなそう・・・
ちなみに、退職金が1,000万円で、介護等に備えて500万円を残した場合、
70歳まで1か月に約8万円を使うことができます。
月に30万円程度の生活費が必要なら、夫婦で10万円程度の収入があれば達成します。
まぁ、夫婦で年間360万円になるのであれば、退職金はそのままで、年金を繰り下げせずにもらってしまうのものもいいかもしれませんが・・・
もし、配偶者がほぼ扶養の範囲だった場合は、月に20万円ちょっとですから、少し心配かもしれませんね。
年間260万円の年金の夫婦が、仮に、70歳まで繰下げた場合、年金が42%増えるので
約370万円になります。
これなら70歳から夫婦が生きている限り月30万使える計算です。
年金の繰り下げは、夫婦二人でしなくても、片方だけでもいいですし、
基礎年金と厚生年金両方しなくても、片方だけでもいいので、
退職金の金額やそのときの働ける状態などで、柔軟に判断して決めるといいですね。
繰り下げ受給の話をすると、「早く死んじゃったら損じゃん!!」と言われることがよくありますが、
死んでしまえばそれ以降のことを心配する必要はなくなります。
でも、早く死んだら損だと繰り上げてしまったことで、長生きしてお金が不足・・・の方がリスクが大きいと思いませんか?
まぁ、最終判断はご本人次第ですが、知っているか知らないかで選択肢が全く違ってくることは確かです。
公的年金のことは、きちんと理解することで、老後の不安が解消されることがよくあります。
もし今老後に不安を感じているなら、
まず、自分自身と配偶者がもらえる年金額を年金定期便で確認し、金額を知ったうえで対策を考えることが大切です。
私のところに相談にくる人の中には、老後が不安と言いながら、退職金の学も、年金の額も知らない人がほとんどです。
まずは知ることから始めませんか?
それでも不安がとれなかったら、個別相談をしてみるのも一つの手だと思いますよ。
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