奨学金返済で夢をあきらめた…を考える

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子どもが大学行きたいって言うけど、学費全額出すのは厳しいのよねぇ~(;’∀’)

きよみん

お子さんの進路にもよるし、自宅からかそれ以外かでも違うけど、
教育費、自己資金じゃ厳しいというおうちが意外と多いんですよね。
そんなときの強い味方、「奨学金」。
今回は、その「奨学金」に関するニュースを紐解いて、奨学金の理解を深めたいと思います。

  • 奨学金の利用について
  • 夢をあきらめた・・・奨学金返済のニュースから
  • 教育資金、きよみんの持論

奨学金てどれくらいの人が利用しているの?

日本学生支援機構の「令和2年度 学生生活調査」によると、
奨学金を受給している学生の割合は、
大学(昼間部)で49.6%、
短期大学(昼間部)で56.9%、
大学院修士課程で49.5%、
大学院博士課程で52.2%となっています。

おおむね半分の人が奨学金を利用しているようです。

令和3年度の支給実績は、約32万人で、支給額は1436億になるそうですΣ(・ω・ノ)ノ!

これは、日本学生支援機構の奨学金の実績なので、
他の奨学金もあわせるととても大きな数字になりますね。

奨学金を利用している人の平均借入額は、310万円で
200万円~300万円がボリュームゾーンのようです。

ちなみに、有利子(第二種奨学金)で月6万円を4年間借りると288万円になります。
その288万円を.2%の金利で借りた場合、
卒業後の毎月の返済は、
返済期間16年間で、1か月約15,000円となります。

23歳で卒業して16年間だと、39歳ということですね。

万が一、全く教育資金を貯めていなくて、
自宅外から大学に行きたいとなった場合は、
288万円だと文系の4年間の授業料等でも足りません( ;∀;)

そうしたら、いくら借りればいいんでしょう?

・授業料分で月6万円、
・家賃で月6万円(田舎だったらもっと安いけど・・・)
・その他、光熱費や食費などで月5万円

と考えると、1か月17万円借りる必要があることになりますΣ(・ω・ノ)ノ!
そうすると有利子の場合は、お医者さんになるんじゃなければ、借りられるのが、最大で12万円なので足りないことになります。

じゃぁ、無利子と併用で借りればいいんじゃないの?
となりますが、
無利子には、学力や家計の基準があるため、誰でも借りられるわけではないんです。

仮に、

無利子 月64,000円
有利子 月110,000円
合計 月174,000円を借りた場合、
月35,000円を20年間返済することになるんですΣ(・ω・ノ)ノ!

こりゃぁ返済大変ですよね(;’∀’)

 

夢をあきらめた・・・奨学金返済のニュースから

先日、スマホに流れてきたニュースに気になる記事を見つけました。
「約3割が「奨学金の影響で夢をあきらめた」 具体的には?」

アディーレ未来創造基金(東京都港区)が、奨学金を返済している20代から30代の男女1000人に
インターネットでとった調査で分かったようなのですが、
奨学金を返済している人のうち、1/3の人が奨学金の返済があることで、何かしらの夢をあきらめたそうです。

あきらめた内容として
「趣味への投資」(47.7%)が最も多く、
次いで「チャレンジしたいことがある」(47.2%)、
「出産や教育に前向きになれない」(45.6%)、
「結婚」(44.4%)、
「転職」(35.0%)、
「資格取得」(32.6%)、
「起業」(26.8%)
となっています。

そりゃぁ、月35,000円も返していたら大変だろうけど、
ボリュームゾーンの300万円程度なら、月15,000円程度だから、そんなに負担じゃない気がするんですけどね…

とか言うと、
「実際に借りている人のみになってみろ~~(# ゚Д゚)」
となっちゃいそうですが・・・(;’∀’)

教育資金、きよみんの持論

今回の記事を読んで、アンケートをとる側が
本来取らなければいけないアンケート内容を入れていないから、
とてもネガティブな結果になっちゃってるなと思ったんです。

どういうことかというと、
そもそも奨学金を借りて大学に行ったからには、何かしらやりたいことがあったと思うんです。
それを叶えるために学びに行くところが大学だと思うので…

想像するに、奨学金の返済で夢をあきらめた人は
そもそも大学に行くときに、「周りの人が行くから大学くらいは行っておかないと・・・」
という軽い気持ちで大学に行ったのではないだろうか?

どうせアンケートをとるなら、
「大学に進学するときに明確な夢ややりたいことがあって進学しましたか?」
という項目も入れてほしかったです。

明確な目標もなく、大きな借金をして大学に行ったことによることだとしたら、ある意味自業自得・・・
とか言うとバッシング案件になりそうだけど(*’▽’)

そして、さらにアンケートで確認してほしいのが、
奨学金の申込の際に、これだけ借りたら卒業後にこれだけの返済があるということをちゃんとシュミレーションしたうえで借りたのかどうか。

「奨学金」がどんなものなのか
大学を出た瞬間から自分自身が借金を背負うものだということを知っていたのかどうか
ちゃんと理解したうえで契約したのかどうか

もし、今回のアンケート対象者に
・大学に入るときに目的をもっていたか
・奨学金を借りるときに、仕組みを理解し、シュミレーションしたか

を聞いていたらどんな結果になっていたんでしょうね。

あと、
こういったアンケートで思うのは、奨学金に限らず、ネガティブなアンケート結果から、対象物を悪者にするだけで、その「夢をあきらめた人たち」の救済案は何も示されないことが多いんですよね。

たぶん、今回「夢をあきらめた」と回答した人たちに、しっかりとしたマネーリテラシーを伝えられる仕組みがあれば、
奨学金のせいで・・・と考えることもなくなるのかなと思ったりもします。

たとえば、奨学金を300万円借りて、15,000円返していて、「夢をあきらめた」と思っている人が、
通信費を見直したらすぐに15,000円浮くかもしれないし、
タバコを辞めたらおつりがくるし、
家計管理の使い方を学べば、無駄な出費が減るだろうし・・・

こういったアンケートの結果を見るときは、
単に結果でそのことをうのみにするだけではなく、
その裏にある事柄を想像しながら考えてみると面白いかもしれません。

私自身はシングルで、大きく稼いでいるわけではないですから、
子どもの教育費の準備はできていませんから、奨学金にお世話になることになります。

でも、幸い我が家の子どもたちは、しっかりとした目的をもって
専門学校と大学に進んでいますから、
きっと、奨学金のおかげで夢を叶えられたと思うことでしょう。

今回のアンケーとは、奨学金の支払いで夢をあきらめた人が1/3いるという話題ですが、
反対に、そんなことはないという人は2/3いるということを忘れないでほしいと思います。

世の中は、ネガティブな情報の方が見られる傾向にあるようですからね(*´Д`)

ちなみに、今回のアンケート調査をした「アディーレ未来創造基金」では、
『奨学金返済 支援プロジェクト』を立ち上げたそうです。
2024年3月31日時点で満19歳から満34歳で、貸与型奨学金の受給者で現在返済残額があり、2024年3月末時点で返済義務を有する人に、2024年3月31日時点の残額を全額支援するそうです。

気になる方は「アディーレ未来創造基金」のホームページをチェックしてみてくださいね。

我が家も娘に教えないと( *´艸`)

今日のポイント
  • 奨学金は内容をしっかり理解したうえで利用しよう!!
  • 大学進学は、やりたいことが決まってからでも遅くない
  • 小さいころから親として、子のやりたいことを見つけるお手伝いができたらいいですね

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